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ウマ

2008年12月13日

人間のエゴ

動物病院には人間の温かさも見られれば、エゴも見える。
寒いのも何もおかまいなしに変なカットを依頼する。
格好がいいから(?)と生まれつき持っているしっぽをはさみで切り取る。
後ろ足が悪くなった犬を処分してくれ、と言ってきたブリーダーがいた。
私は我を忘れて食ってかかった。
「車を付けた台に乗せれば自分で動けます!!足が悪くなったからって殺すなんてひどすぎます!!」
ブリーダーはこう言い放った。
『お金にならない犬を飼う余裕はないんだよ。』
この子をどうにかしてくれという顔のブリーダーに促されたトリマーさんに奥の部屋へ連れていかれた私はおんおんと泣き崩れた。
忘れもしない、その子は穏やかな目をした可愛いラブラドールだった。
  
Posted by ウマ at 02:06日記

2008年11月30日

お花を愛する犬

私が1番気に入っていた仕事はペットホテルでもあった病院に預かった犬たちを散歩に連れ出すことだった。
高級住宅街をつやつやした毛並みの犬たちをつれて歩いていると自分がマダムになったような気分がしておかしかった。
なかでも想い出深いのはドイツ人の夫婦が飼っていたロットワイラーの「五右衛門」。
ロットワイラーといえば、危険な犬というイメージをもたれているけれど、五右衛門はいかめしい顔とごつい体とは裏腹に、だれよりも心優しい子だった。
お花が大好きで、お散歩に出ると道に植えられているお花に顔をうずめてしばらく香りをかいでいた。
お花からやっと顔を上げるとそこには満面の笑みがあって、その不細工な笑顔を見ると私は心底幸せになった。
  
Posted by ウマ at 01:02日記

2008年11月09日

チャウチャウの手術中に

文句ばかりのけだるい大人たちより、扱いやすかったからでしょう。わたしは院長先生に可愛がられ、単なるアルバイトにこんな事を教えてどうするんだ?というようなことまで教えてもらった。
腸ねん転を起こしたチャウチャウの手術中に、これが胃で、これが脂肪で・・・とか教えてくれるのだ。
そのうちにアンプルから注射器に薬を入れて手渡すことがだれよりも早く、上手になってしまった。
予防注射の時期をお知らせするダイレクトメールを送るのも任せられていたので、だれそれさんちのなにちゃん、何才というのを覚えてしまった。カルテの場所も把握していたので、その子が来れば同時にカルテも診察台に出せるというのがひそかな自慢だったりした。
  
Posted by ウマ at 11:26日記